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カッとなってやった
訳じゃなくて、前からあったネタです。
だって季節感がねーもん。
これも去年の冬に考えて、第三者視点てどないやねん。俺得。とか思ってほってあったやつですね。
真嶋と言えば真嶋。
っていうかこれの嶋本さん主観の話があるんですけどそれはまたそれで気が向いたら。
夏の原稿頑張って下さいという気持ちを込めてご本人にお伝えしない応援真嶋なのです。一応。
って言うなら第三者というのじゃないちゃんと真嶋かけばいいのにねなつき。
雨風すごいっすね。


あ。ツイッター外しました。
なんでかってーと、トッキューサイトでペダル萌えとか延々表示されてうざくないですか。
私はうざいと思いました自分が(笑)
冷静になるとこんなんですけど冷静じゃない時のHE☆N☆TA☆Iっぷりったら周知の事実ですよね。
とはいってもほとんど更新の無いうちのサイトに何をお求めにいらっしゃられているのか…申し訳ない次第ですよ。はい。


自分の夏の原稿が進まなくて書きました真嶋第三者視点です。
印刷所の〆切が7/23なので死にそうです。
たすけて。
何でコミケと一緒なんですか。〆切が。
ちょっと仕事に余裕が出来てきてもそれってちょっとなのに。
遊ばないと生きていけない。
相変わらず駄目人間の二時間半分の作品ですがどうぞー。








 『知ってる人、知らない顔』  【真嶋?:第三者視点】





 

 クリスマスイブは出来たばかりの彼女とのデート。の予定だったのだけれど、父さんが急にクリスマスぐらいは家族全員で飯でも食いに行くか。なんて言い出して。
『来年はお前も受験だから、そんな事してらんねぇからな』
 そう言って笑顔の父さんと、久々に家族みんなで。という外食に無邪気に喜ぶ弟と母さんに、その日はデートなんだ。って言う言葉が喉の奥に追いやられた。
 その事を彼女に言ったら、彼女は夕飯は家族でとるつもりだったから逆に吃驚されて、ちょっとショックだった。
 けど、それをあからさまに顔に出さないで(だって出したら、何度も告白してやっと付き合ってくれた彼女に簡単に別れを切り出されちゃいそうな、そんな気もしないでも無く)、じゃ、夕方まで。と約束して。
 行きたい所はある?そう聞いたら、赤レンガに毎年設置されているスケートリンクに行ってみたい。とそう言われて、顔が緩んだ。
 クリスマスに彼女とスケートなんて、本当にデートって感じ。
 約束をした日は浮かれている事を表に出すのも恥ずかしいけれど、どうしてもニヤニヤしちゃうから、母さんに変な子ねぇ。なんて言われたりして。
 同じ男だから、と、父さんにこっそりその日昼間はデートなんだ。って言ったら、父さんはちょっと驚いた顔をした後に、くしゃりと頭を撫でてきた。
 俺そんな小さい子供じゃないよ。と思いながら父さんを見ると、お前もでかくなったもんだなぁ。なんてしみじみされて、何だか面映ゆい気持ちになった。
 自分が子供の頃なんて覚えても無いし、お前が小さい頃。なんて話をされてもピンとこないし、逆に自分が大人になったら、って言うのも、いまいちよくわからない。
 幼稚園の頃は、パイロットになりたい!とか、父さんとおんなじ仕事がしたい!とか言ってたけど、今は何がいいのかも考え付かない。
 来年は高校受験だから、将来とか未来の事とか、もっとよく見えてくるのかな。
 出来ればずっと、彼女と付き合えたらいいなぁ。可愛いし。なんて事しか考えられない。
 そんな風に浮足立ちながら迎えたクリスマスイブ当日は、彼女が待ち合わせに来た時点で期待以上だって良く分かった。
 だって、学校の制服姿の時は想像できないくらい可愛い服。緩く巻いた髪の毛と、ほんのり色づいた唇はそれはだって俺の為、なんでしょ?
 そう思ったけど、『ちょー可愛い……』ぐらいしか言えなくて。
 でもそんな俺の言葉でも、彼女は嬉しそうに笑ってくれたから、もうそれだけでいいだなんて一瞬考えて、慌てて首を振った。どうしたの?って言われたから曖昧に誤魔化して、凄い可愛いって言いなおしたら、ママにしてもらったの。なんて可愛く言われて、彼女のママにも感謝したくなった。
 スケートは何度か挑戦した事があるから大丈夫。そう思いながらリンクに立って、勇気を出して彼女の手を引いた。一人の時はちょっとだけぐらついたけど、二人だと不思議に安定して、嬉しくなって手を繋いだまま滑った。
 数度しかスケートをした事無い。って言っていた彼女は、最初は怖がっていたけど、三十分もしたら俺の手を引いて自分の行きたい方向に連れて行ってくれたりして。俺達みたいにデートしてる綺麗なお姉さんに、可愛い。なんて言われて二人で照れたりして。
 そんなにお小遣いも無いしで長時間は滑っていられないから、ワールドポーターズに移動して、クリスマスイブのせいか混んでいたけどそれでもやっと席が空いたマックに入る。彼女の為に温かい飲み物を買って、二人でとりとめもなく話した。
 途中で、気に行ってくれるといいな。って思いながら、色々悩んで、切れそうに細いけど、それでも彼女の細い手首に似合うと思って買ったクリスマスプレゼントの銀色のブレスレットを、彼女が本当に嬉しそうに受け取ってくれたときには、椅子に座っているのに舞い上がりそうだった。
 でも、そんな楽しい時間って、あっという間に終わっちゃって。
 約束をした時に、『私も、パパとママとご飯食べに行くんだ』って言っていた彼女が時計を見たのに、あぁ、もう時間なんだ。って思って。もうちょっと話をしていたかったんだけど、もう行かなくちゃ。って言う彼女の言葉に、うん。って言うしか出来なかった。
 トレイを持って、せめて、彼女を待ち合わせ場所まで送ろうかなんて思ってたら、ここでバイバイ。って手を振られたから、うん。て、手を振って、店を出る彼女を見送った。
 単純には寂しくて、そして、大丈夫だよな。俺、失敗して無いよな。とそう思いながら、自分も待ち合わせ場所に向かう。
 あまりにもさっぱりとさよならを言われて、胸がチクリと痛んだ。俺ばっかり好きなのかな。もっと一緒に居たいんだけど、言ったら、重いって眉間に皺を寄せられちゃいそうな、そんな気がして言えないんだけど。
 好きって難しいなぁ。俺が子供っぽいのかなぁ。もっと大人になったら、彼女のほうからもっとずっといたいって思って貰えんのかなぁ。そんな風に考えながら、サークルウォークを渡って、海際の道を歩く。
 デート場所が赤レンガのスケートリンクだと行った時、父さんの職場に近いから、赤レンガの停車場で待ち合わせようって言われた。
 有名な曲を鼻歌で歌いながらそう言った父さんに、寒いから嫌だなぁ。なんて思ったけど言わずにうん。って返事をした。
 予想通り。ワールドポーターズで話している間にすっかり日が落ちた赤レンガは、風も吹いてきてそうとう寒さが増していた。こんな時にこんな所で待ち合わせとか、どうかしてる。父さんの仕事場は庁舎だから、別にここに来る必要は無いのに。
「こんなとこに居たら風邪ひいちゃうよ……」
 流石にそれは嫌だ。そう思って、父さんの携帯に悴む手でメールを送る。
「寒いので、赤レンガ倉庫の中ぶらぶらしてます。っと、送信」
 カップルばっかりできっと嫌になると思うけど、それでも寒いのは嫌だ。
 それでももしかしたら先に停車場に父さんが来ていたら。と思って、とりあえず確認してから。と、そう思って足を向けた。
「さーむーいー!」
 ほら、誰もいない。父さんは自分が寒さに強いから気にならないんだって。楽しかった記憶も冷めちゃうよ。と思いながら、旧停車場跡をぐるり。と眺める。と。
「……あれ」
 人がいた。停車場の階段の部分に座っている人の横顔が見えた。居ないと思っていたのと、その顔だけが見えていたから、一瞬人だと思わなかった。
 ヤバい。大きい声出した。恥ずかしい。そう思って、慌てて移動しようとした時、その横顔が見知った人なのに気がついて。
「嶋本さん!」
 気がついて分かって、つい声をかけていた。
「……魁一……?」
 名前を呼ばれた本人は、自分の名前。と言うのは分かったけど、俺が誰だか、って言うのまではすぐにははっきりしなかったみたいで、無表情からそう言えば近視だと言っていた目を眇める形に表情を変えながら、疑問形で名前を呼ぶ。
「そう!」
 久しぶりだ。小さい頃はよく遊んで貰った。父さんの部下だった時もあった。
「久しぶりです。今晩は」
 近寄って改めて挨拶すると、嶋本さんはおぉ、でっかくなったなぁ。ってそう言ってから顔を綻ばせる。
 ずっと会って無かった嶋本さんは、童顔だったし、今もそれは同じだけれどそれでも俺が成長した分年を取ったんだなぁ。って思えるような皺が、目の下とかにあった。
「何?デート?」
 流石にクリスマスイブだって知ってるか。嶋本さんはそう言って、ニヤリと俗っぽく笑う。あぁ、なんかこの企んだような表情は、一緒になって父さんに悪戯をしかけた頃を思い出させた。
「うん」
「なんや、ませとんなぁ!」
 懐かしい関西弁。えへへ。と笑うと、そっかー俺も歳とる訳やなぁ。と父さんが俺に見せたみたいな表情で言うから、つい吹き出すと。こら、と言って小突かれた。
「それより嶋本さん、何してるんですか?」
 大人は俺達みたいに、昼間でデートを終わらせる、なんてしなくていいんでしょ?と聞くと、言うなぁ。と言って、嶋本さんが苦笑して。
「そやなぁ……」
 苦笑した後に、上手に息を吐くようにして溜息を隠したのに、俺は気付いてしまった。
 だって。
「人を待っとるんかな……」
 苦笑した後に、嶋本さんが見せた表情は。
 俺はよく分からないけど、ゾク。とした。
 苦笑にとても似ていたのだけれど、苦笑と言うにはとても甘くて、なのに、それを覆う様に辛いとしか言えない様な唇の、歪め方。
 涙を流さずに泣いているように見えて、けど、それは笑って居る様にも見える。
 複雑で、俺はそんな表情の嶋本さんを今まで見た事が、無い。
「待ってるって……好きな人?」
 俺にはよく分からないけど、嶋本さんにそんな表情をさせるのはきっと。
 よく見れば、嶋本さんの肌の色は蒼白で、ちらりと見えた指の先は、赤紫色になっている。そして、声も、その染まった指もかすかにふるえている。
 格好だって、スーツの上にコートは羽織っているけれど、お世辞にも厚いとは言えない。
 きっと相当な時間、外に居て、体が冷え切って。
 なのに、待っているって。
 違う、正確には待っているのかって疑問形だ。でも、それでも、待っているって。
 嶋本さんは俺の質問に、しばらく黙っていたけど。
「大事で、大事で、俺よりも大事な人や」
「嶋本さん……」
 ねぇ、それって好き、じゃないの?
 そう聞きたかったけど、嶋本さんの表情を見てると、聞けなかった。
 好き。だけじゃないんだ。きっと。
 そして、簡単に好きって言えないんだきっと。
 大人になれば、もっと恋は簡単なんだって簡単に考えてたけど。
「魁一、携帯鳴ってんで」
「あ、うん」
 大人だから上手くいく訳じゃない?
「……お父さん。ごめん、今行く」
 携帯を鳴らしたのは父さんだった。俺が赤レンガでぶらぶらしてる、って言ったから、二号館の入口から中に入ったぞ。って連絡だった。
「黒岩さんと待ち合わせ?」
「うん。じゃ、俺いくね嶋本さん」
「おー……」
 父さんにこっちに来て貰っちゃ駄目な気がしたから、今行く。って返事した。嶋本さんは今きっと父さんに会いたくないだろう。
 どうして気がつかなかったんだろう。嶋本さんの雰囲気は最初から、人を寄せ付けないものだった。
 近寄って挨拶してから、やっと表情を綻ばせたのに。
「メリークリスマス!黒岩さんによろしくな」
「あ、うん!嶋本さんも……メリークリスマス!」
 停車場から駆けだすと、嶋本さんがあまり抑揚の無い声でそれでもそう言ってくれる。
 だから、俺も、返した。メリークリスマス。嶋本さん。
「待ってる人、来るといいね!」
 待ってる人に来てほしい気持ちと、きっと来てほしくない気持ちと混ざっているんじゃないかな。嶋本さんは眉を上げてほんのちょっと手を上げると、すぐに背を向けて階段に座った。
 俺は。子供だから分かんないから。分かんない事にして、そう言った。
 来るといいね。ぜったい、来る方がいいんだ。
 そう思いながら二号館に向かって走ると、途中背の高い男の人とすれ違った。
「……あれ?」
 その人も、見た事がある人の様な気がしたけど、一瞬だったからよく分からないし、肩越しに振り返ってみたけれど、後ろ姿じゃ全然分からない。
 誰なんだろう。そう思った時に、ポケットでまた携帯が鳴った。父さんだ、気が短いなぁ。
「ごめん!今すぐだから!」
 電話に出ると、外に居るのかよ。じゃ、俺も外出るよ。というのに、すぐだからさ!と言って二号館の中に駆け込んだ。
 入るとすぐに、大きい体の父さんが立っていた。
「……入口塞いじゃうと、邪魔だよ?」
 やっと息を整えてそう言うと、父さんがくしゃり。と頭を撫でる。一瞬叩かれるか、と身構えたのにその反応でびっくりすると、その後即座に叩かれた。
「なに!」
「こんなに冷えきっちまって!」
 元々停車場で待ち合わせようって言ったの父さんじゃん!と言おうとして、その言葉を喉にとめる。
 停車場での事は、今は言わないほうがいい様な気がした。
 代わりに。
「好きって大人になっても難しいんだね」
 そう言うと、一度デートしたぐらいで、マセガキ。と父さんはそう言って笑ったから。
 今日嶋本さんと会ったことは、言わないでいようとそう思った。

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