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そーいや昔拍手を設置してて。
色々と考える所があって(主に自分がキモくて)外したんですけど、そのSSをそのまま放置してたのみっけたんでUPしてみます。
懐かしい。
多分サイトには無いよねー?
星大です。
星大メインサイトですもんねーと言う気持ち。
しかしWORLDORDERのDVD見てると何で泣きたくなるんでしょう。


色んな事をする為には時間と、心の動きと(決して余裕ではない)そして心の動きとはまた別な所でのパッションが必要なんだなぁとしみじみ。
先日先輩と色々作品づくりについて話をする機会がありまして。
先輩は余裕と時間がうまく合致しないとならないようで。
私は時間はありつつも自分が逆にざりざりとしてる時のほうが書ける様な気がします。そしてパッション。
パッションフルーツは受難のほうのパッションなんすね。


 

 






ICE CANDY   【星大】






アイス‐キャンデー
《和ice+candy》果汁などを容器に入れ、中心に木の柄を挿して凍らせた氷菓子。
《季 夏》「貧しき通夜―噛み舐めて/三鬼」
 *大辞泉*
 


「一息入れようか?」
 いつものように一区切りの声をかけると、それまでピリピリと集中していた皆の空気が和らぐ。
「星野君、なんか冷たかもん買うてたよね」
「あぁ、それ出そうか」
 早速畳の上にごろりと寝そべったメグルが、横になったままで台所を指で指し示す。
 防災基地からの帰り、夕飯の買い出してスーパーに寄って。
 手早く作れるスパゲティにでもしようと、1キロ入りの乾燥したスパゲティとミートソースの缶と、既製品のソースだと肉が足りないって文句をつけられるから、とりあえずソースに追加するのに挽肉を籠に入れて。
 レジに並ぼうとしたら思ったより混んでいたから、とりあえず適当にぶらぶらと品物を見ていたら、冷凍ショーケースの中に、それを見つけた。
 透明のカサカサするビニールの袋の中に五袋、とりあえずショーケースの中に二つ種類があったから適当に選んだ物を冷凍庫から取り出して、テーブルの真ん中に置いた。
「お、ガリガリくんじゃ」
「おいはソーダ」
「俺はコーラ」
 次々と手が伸びて、袋の中から一つずつアイスの入った小袋が取り出される。
 ソーダを三本、コーラを二本買ったのだけれど。
 袋の中には、ソーダとコーラが一つずつ。
「あれ?俺あまりでいいよ?誰が取ってないの?」
 皆の手元を覗くと、遠慮のえの字も無いメグルがソーダに既に齧り付き。タカミツがコーラを、兵悟がソーダをそれぞれ持っている。
「大羽?」
 真っ先に商品名を口にした大羽がまだ手元にもっていないのに声をかけると、
「じゃ、悪いの」
 そう言って、ソーダ味の袋を取ると、すい。と立ち上がった。
「大羽?」
「外で食うけぇ」
 大羽はそれだけ言うと、カラカラとサッシの窓をあけて、ベランダに出てしまった。
「まだ外は暑かーってゆうのに、物好いとおやね大羽君は」
 既に半分ほどになったアイスを咥えながら、メグルがいつもの調子で揶揄する。
 気になって。
 俺はアイスの袋を掴むと、サッシを開け、ベランダに出た。
「星野…」
 袋から出して、アイスを齧っていた大羽が、振り返り様に俺の名前を呼ぶ。
 ぴしゃりと音を立てて、部屋とベランダとを遮断すると、狭苦しいベランダの大羽の隣に立って袋を開けた。
「やっぱりソーダがえかったんか?」
 大羽が伺うようにそう言うのに、
「違うよ〜」
 そう笑って、自分でもアイスを口に運ぶ。
 ねっとりと纏わりつく空気の中、其処だけが冷たく、けれど舌の上に乗れば、甘く溶ける。
「何で、ベランダ出たのかなって思って」
「ん?クーラーのきいた中でアイスを食う気にならんかっただけじゃ。別に深い意味はないけぇ」
 でも失敗したのお。と続ける。
「何が?」
「溶けるんが早い」
 確かに。
 大羽の持つ手に、溶けたソーダ味の甘い汁が指に纏わり付いているのが、部屋の光と外灯とで分かる。
「これって、グレープフルーツも無かったか?」
「え?そうなんだ。店にはこの二種類しかなかったけど」
 それがよかった?そう問い掛けると、大羽は首を横に振った。
「ソーダ味が一番好きじゃ。モトには悪いが、コーラ味はそんなに好きじゃのおてな」
「そう。良かった」
 確かにこういった菓子類のコーラ味というのは、どうにもぱっとしない味でしかない。
「食べてみる?とか聞こうと思ったんだけど」
「ま、謹んでご辞退。じゃの」
 そう言って大羽は笑うと、味見るか?とソーダ味のアイスをこっちに向けた。
「ううん、いいよ。あ、其処垂れそう」
「う」
 こちらも辞退して、そして、垂れそうになっているアイスの雫を指差す。
 指摘されたのに少しうろたえた大羽が持つ手の角度を変えて、下の部分に唇を持って行くと、ちゅ。と音を立てて啜った。
「ふふ」
「…何じゃ…」
「別に」
 そんな風にキスをせがんでくれる事は無いから、見れないものが見れて嬉しいんだけど。言ったら怒られるしで、曖昧に返す。
「モトも垂れるぞ」
「わわ!」
 思わず大羽を見ていたから、自分の手の中のアイスがどんどんと垂れるのに気が付かず。
 慌てて、表面を舐め上げる。
「…何?」
「…別に」
 何だか視線を感じて大羽に声をかけると、所在なさそうに視線を伏せてそう呟くと、大きな口をあけて、パクリ。と。
 あぁ、クるなぁ…これは。
 二重の意味で失敗した。と思いながら、自分も温い風に吹かれて溶けるスピードの速まるアイスを口に入れて、咀嚼する。
 大きな欠片を口で溶かすと、キーンとこめかみが痛む。
「っつ…」
「一気に食うからじゃ…っっ!」
「ヒロこそ…」
 ああでも溶けるから。
 早いペースでアイスを口に入れる。涼を呼ぶのに買ったんだけれど、なんか食べるのに努力する代物になっちゃったなぁ。
「ごちそうさん」
 俺よりも先に食べていた大羽が、棒を袋の中に入れてそう口にする。
 俺も、後ちょっと。
 そう思いながら、棒を咥えたまま大羽を見る。
 その視線の先で、大羽は。
「こがぁな所まで垂れてしもぉた…」
 そう呟いて、自分の手首をぺろりと。舐め…
「…モト?どうした?」
 思わずベランダの床に向かってしゃがみこんだのに、大羽が驚いたように声を上げる。
「キた…」
「冷たかったんか?こめかみにか?」
 違うってば。
「モト?」
 もう。
 別に体はまだ反応してないけど。気持ちがもう。
 アイスを買ってきて、成功?失敗?
 とりあえず、今日の勉強会はここでお開きにしようかな。
 皆に説明はつかないけど。

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