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原稿が進まない代わりに逃避SSが進んでますよおかしげな話だ

この間の『しなくてよかった』星メグ風味の高嶺さん話の続きで嶺メグ風味NOほも。
JKとかJCさん達の使う ずっ友 が脳内で ずっホモ ってなってグルングルン回るわやーねーとか思いながらネタが発生したとですよあーあぁ。
人間が破綻してます。
前からか。
ずっと友達とか幻想ですよ。ケッ。



高嶺さんがそんなうじっとしてませんよ私は。って言ってたんですけどうちの手が入るとじめっとするんだなぁ。と思います。
あ、高嶺さんにはホモ(ry
なので、恋は始まりません。
星メグは別れてます。
男ってのは超絶修羅場以外でなら別れた相手とも上手い事関係が続くと思ってる節があんじゃねーかなーという気持ちがあるよ!
だから星野がそんな感じだよ!
星メグってどーも星野が酷いですよねぇ。











 

 


『すればよかった』  【嶺メグ風味】

 

 

 

 

 


「それで石井君、どうやらあの時私は君の事が好きだったんだよ」




 


 潜水士宛に一斉メールが流れて来て確認すると、潜々会の連絡だった。
 出来れば参加したいなぁ。と思って日時を確認する。
 全機動救難士が出払う訳にはいかないからいけないし、ましてや自分はここを預かる身だから暫くの参加は控えていたのだけれど、一昨年の神林君のトッキュー復帰の騒ぎの時は本当に盛り上がったのだと人伝に聞いて、行けなかったのがちょっと悔しかった。
 トッキューに復帰して、どうしているだろう。活躍しているのは知ってるし、沖縄にレスキューにだって来たけど、お互いゆっくりと話す事もない。互いに忙しい最前線を守る身だ。
「今年は行ってもいいかな」
 そう隊員に伺いを立てると、全員一致で送り出してもらえた。いつも一歩引いているんだから、もうちょっと主張して下さいよ!と言って貰えて面映ゆくなり、今年の参加は自分だと返信しようとしてふと思いつき、業務の事もあったのと懐かしさついでにトッキュー基地に電話を入れてさりげなく今年の参加者を聞いた。
「……そう、楽しみにしてるよ。ありがとう」
 電話を切ると、思いがけず溜息が出た。
 神林君は今年も参加だという。
 そして、石井君も。
 懐かしいな。それこそずっと会って居ない。参加すると聞いた瞬間はそう思っていたのに、出た溜息に自分でもちょっと驚いた。
『高嶺さんは、本気に優しか人ですね』
 今でもあの言葉が自分の中に刺さっているから、なのかもしれない。

 



 寒波が来たあの次の日、当然だろう石井君は鼻を鳴らしながら出勤してきた。
 隊長に体調不良を素直に謝り、それでもデスク勤務には支障はないと言いながら、PCに向かう様はなるほど鳴らしている鼻さえなければ通常通り。けれど返事をする鼻声はなかなかに厳しそうだ。マスクの奥からくぐもって何とか言っている声は、荒れてはいないが息継ぎが辛そう。
 鼻の通りを良くしてあげるだけだから。そう思いながら給湯室で生姜をすりおろし、甘いココアに投入して火を通す。
「……何ですか?」
「ジンジャーココア。鼻が辛そうだからね」
 そう言ってマグを渡すと、石井君が眉間に皺を寄せる。マスクで眼鏡が曇るのを嫌がってか裸眼だったから表情の変化がよく見えて笑うと、渋々といった感じでマスクを顎にずらし、いただきます。と口を付けた。
 未経験のものに難色を示すのは、男の子。と言った部分が抜けないな。と思いながら、自分のコーヒーを啜る。
 フーフーと何度も息を吹きかけて飲み進めるペースが上がっていく。目の前の表情が思ったよりまずくない。と解けるのを見ながら心の中でほくそ笑んでいる自分に驚いた。
「思ったより美味かです。これ」
「そう。よかった。それより風邪ひくって言ったじゃない。ちゃんと布団増やした?」
「……一枚増やしたとです。言われたように。でも昨日の寒波は相当冷え込んだけん、風邪ひきました。社会人としては恥ずかしか」
 石井君はそう言って、反省した顔をする。けどその眼の奥に滲んだ切なさに気がついてしまった。
 ずっと立って、見上げていたんだろう。
 待っていたんだろう、点かない明かりを。
「すぐに部屋に戻ればよかったのに」
 思わずポロリと零れた言葉に、お互いにぎくりとする。石井君も、自分も。一瞬動きが止まって、分かって。
「……美味しい?作り方教えようか?簡単だし」
 咄嗟に流す事を覚えている自分が逃げを打つようにそう言葉を紡ぐと。石井君は、視線を伏せて、それからまだ熱いだろうココアを急く様に飲み始めた。
「石井君」
「高嶺さんは」
 石井君がほぼ飲み終えて、マグの底に五ミリほどの茶色が残る程度になったマグを両手の平に握る様に持って、呼んだ声にかぶせるようにやや強い口調で、名前を呼ぶ。
「……うん」
「高嶺さんは、本気に優しか人ですね」
 言葉に反して、声は非難を帯びていた。思わずたじろいで、返事が遅れるのを責めるように声は続く。
「優しか人にはいろんな種類ばあると思います。本当に優しか人。自分の弱さを隠す為に優しくする人。優越感を優しい行為で押しつける人。優しさと言う行為にだけ囚われて実の所傷ばつける人。高嶺さんは……本気に優しか人です」
 石井君は前半をまくしたてるように言うと残りのココアを飲み干して、本気に優しか人と、そう言い切って。
「ありがとうございました」
 立ちあがって頭を深く下げる石井君が頭を上げた瞬間、一瞬目があった。
 黒目がちのその瞳の奥。失望が色濃いその眼に、足を地面に縫いつけられたような気になった。
 石井君はそのまま給湯室に向かったらしく、水道を流す音がこちらにまで聞こえる。
 その音が止むまで、動けなかった。

 



 その後何かがあったか、と言えば何も無く。互いに大人の処世術と言うものだけは身につけているからだろう。
 けれど、何故だろう。このタイミングで鮮やかに思い出すなんて。
 久々に会う。と言うだけで。
「あぁ、そうか……」
 認めてしまえば腑に落ちるということか。
 あの瞬間あの時、私は石井君が好きだった。
 だから、あの関係に嫉妬していたんだという事。
 申し訳ないが、年齢を重ねて行けばいくほど守りに入る。付き合うという事は先の事まで見越す。
 だから、あんなふうに星野君を見つめている事が出来る事を羨むと同時に、その対象が自分ではない事に苛立ちをもって、ぶつけた様の見苦しい事と言ったら。
 あんな風に身を填む姿を向けられたかったのだと。
 今から言ったら間に合うだろうか。いや、間に合わせる若さも情熱も、この身には無い。
 けど。
「石井君、久しぶり」
 潜々会で場も盛り上がって暫く、そろそろと言った感じで皆が移動する。さっきまで神林君と色々と会わなかった間の話をしながら、同じ部屋の中に居る石井君にばっかり意識がいっていた。
 あんなに会って話したいな。と思っていたのに、気もそぞろなのを申し訳なく思いながらも、それでもやっぱり神林君の話は面白くて。真田隊長のする事を踏襲する様な行動のようで、真田隊長とはまた違った危うさや、逆に地に足が付いているレスキューは自分に無く、興味深くもあり、事によっては参考になるのに。
 石井君ばかりが気になった。
 石井君の所は、かわるがわるに人が来て、気難しいながらも愛されるキャラクターでもある彼は、年を重ねて人の面倒をみる事も上手になったんだろう。年上や年若い他の潜水士と話をしたり笑ったり、昔よりも柔らかい表情が増えた。とそんな事ばかり考えていて、苦笑する。
「やっぱりまずいですよね……?」
「そんなことはないんじゃないかな?」
 苦笑を勘違いしただろう神林君に返事を返しながら居ると、石井君の所に星野君がやってきた。
 柔らかい、と表現するのが適当な表情で石井君に話しかけると、石井君はうっとうしそうな表情を浮かべる。それを見て、星野君の表情がほんのり温度を下げるのに、あぁ。と思う。
 あの時とは違うけれど、二人の間には独特の空気が走っているのが分かって。
 星野君の冷たい声はあの時は本当に驚いたけれど、今は知っているから、その空気の質が一体何なのかが、憶測が殆どではあるけれど、分かって。
 舌を出して追い払う動きを取った石井君の本意が目の奥に見えるのから少しだけ視線を外すと、星野君が肩をすくめて席を立った。
「……?」
 様子からきっと、二人の関係は今は繋がっていないのだと容易にうかがえた。
 ほんの少しだけ星野君の足取りが軽くも見えるのは、見間違いではないらしい。
 星野君を追いかけるのは、やめたんだろう。もしくは、決別させられるような何かがあったと。石井君の目の奥に見えた諦めを見逃さなかった自分が狡猾にも思える。
 狡猾。どうして?
「あ、高嶺さん。じゃ、また後で」
「うん。もう昔ほどの無茶はしないと思うけど、ほどほどに」
 他の人に呼ばれて腰を浮かしかけた神林君にほんのりと釘をさして、自分でも腰を上げる。
 そして、さっきまで星野君がいた場所に移動すると、石井君に声をかけた。
「久しぶりです。お元気そうでなによりです」
「ははは。なんか卒が無い対応が出来るようになったんだね」
「そうですか?オイはオイが前からきちんとした対応ばとれる男と思うとったですけど」
 するりと会話を進める様が、成長の証の様な気もするけど、元々の気質もそうそう下手でも無かったな。と思い出して、そうだったね。と言うと、
「高嶺さんは前と変わらん、優しか人のまんまですかね」
 石井君にそう返されて、一瞬息を飲んだ。
 忘れていないのか。
 挑戦的にも取れる目つきでそう言われたのに、やっぱり石井君は変わらない部分もあるよ。と思いながら、ふ、と、唇を緩ませる。
「?」
「そうだね。多分あの時の君の言葉の意味でなら、弱さを隠したまま、かな」
 覚えているよ。と言う意味も込めてそう言うと、ふうん。と返事をする石井君はグイ。とグラスを煽った。
「カルピスサワー?」
「いえ、生搾りオレンジサワーで」
 手を上げて幹事にオーダーを通すと、石井君はテーブルの料理に手を伸ばす。
「でもね」
「はい?」
「弱さを隠したままって言う成長の無さを見せたまんまってのも癪だからさ」
 そう言って、石井君を見る。相変わらず黒目の大きな目だな。と思いながら。距離も近いし、室内の照明は変に反射する事無く、眼鏡の奥の目が真っ黒くて大きいのを確認出来る。その眼を真正面に捕らえてから。
「あの時は、ごめん」
 まずは深々と頭を下げる。顔を起こすと、吃驚したように眼を見開いた石井君がいたから、微笑みかけると、何だか分からないが不安を呼び起こされた。と言う様に目が揺れる。それを逃がす事無く、言葉をたたみかけて。
「優しくされる事を必要として無かったって知ってたのに、余計な事を押し付けたのは、自分の慢心だと思う。……それで石井君」
 優しくしないで、元々こうすればよかったような気がする。
「どうやらあの時私は君の事が好きだったんだよ」
「高っ……」
 流石の石井君でも動揺を隠せず、辺りを見る。大丈夫飲んでいる時は人はあまり他の人に意識など向けない。
 石井君は酒に弱いからよく分からないんだ。
 大酒を飲む人は余計に飲めば飲んだだけ、自分の主張をしたいと思うだけで、会話もしていない相手の話など聞いていない。
「……あの時の話だけどね。今は違うから安心して」
 だったんだよ。って言ったでしょう?とにっこり笑うと、石井君は赤い顔のまま怒ったような表情をこちらに向ける。
「……あんたはホントは全く優しくなんかなかね……」
「優しさを求めて無かったんだから、今が当然の行動なんだろうね」
 言ったら、すっきりした。
 そうだ。
「あの時は、寒いのに家には入れなくて、本当はちょっと頭に来てたんだ」
 言わなかったから、ずっと刺さっていた言葉。
「性格、悪か」
「それは酷いんじゃないかな」
 多少なりとも好意が発生してた相手に言われるのは傷付くよ。と言うと、ばつが悪そうに黙りこむ。
 それを見て、あぁ、あの時にもしかしたら何かが変わったのかと漠然として思ったけれど。
 それは過去の事だ。
「オレンジ、搾ってあげようか」
「……自分で出来るとです」
 届いた注文品を石井君に渡せば、不機嫌そうに受け取られた。
 すればよかった。と思う事はもう、手遅れだ。心に浮かんだこの感情を、恋をするには。
 瑞々しく香るオレンジの香りを嗅ぎながら、そう思った。

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