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『 犬と恋人 』
051120初出 070501







「お」
「何大羽、どうしたの?」
「犬が散歩しとったんじゃあ」
「…?犬なんか珍しくないじゃん?」
「や。あがぁな犬は珍しいぞ。紀州犬じゃ。あそこにおる、あの」
「白いの」
「そうじゃ」
「…」
「…言いたい事はわかるけぇの」
「睨まないでよ」
「まあ、ええ。ぱっと見は白い犬じゃけぇ」
「やっぱそうなんじゃん!」
「最後まで聞かんか。日本の犬でな。あれでなかなかの稀少種じゃ。細い規定をクリア出来るんはそうなかなかおらんじゃろ」
「血統書つき?」
「もちろん。色、耳の形、体高、足の開き具合、色々な。単色の犬は難しいけぇの。じゃけぇより細い」
「詳しいね」
「ワシはそがぁな事で分けるんは嫌じゃけえの。ただ飼っとるから興味は持った」
「飼ってるの?実家で」
「そうじゃ。もっとも紀州犬の雑種じゃ。…初めの犬は紀州犬だったそうじゃが、形が悪くて捨てられとった…」
「…」
「人の趣味嗜好で生きものをそがぁに扱うんは嫌い、じゃ」
「…うん」
「それにマルは血統ありに引けとらん、いい犬じゃ。家を守るし、気は優しいし、形じゃのぉて、ここじゃ」
「心」
「そうじゃ」
「…大羽、その子の事好きなんだね」
「あぁ!…まさか星野、マルに嫉妬しとるんじゃ…」
「大羽は俺を何だと思ってるんだよ〜もう!」
「そうか、悪い悪い」
「大羽がそんなに好きな犬なら、俺見てみたいな」
「おう」
「え?」
「今度の休みにでも広島に行くか?強行軍じゃがな」
「…いいの?」
「ええ。うちの一家はいきなり行っても迷惑がらんしの」
「大羽」
「何じゃ」
「ご両親に、手土産何がいいかな」
「そがあな気、使わんでもえぇけぇ」
「そんな訳にいかないだろ!ご挨拶なのに…あぁでも先に大羽をうちに呼ぶのがすじなのかな…」
「星野?」
「スーツ新調しなきゃ…あでも格好ばかりの奴だと思われるのも…」
「(気がついて苦笑しながら)…ワレはまったくもって仕方がない奴じゃのぉ…」




「仕方ないのは大羽くんもさね…」
「天下の公道なんですけど」
「衆人環視でいちゃつくなんてありえんばい」
「え?大羽くんちに星野くん遊びに行くだけじゃないの?」
「兵悟君はにぶか」
「何だよメグル君!」







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