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『 釦 』
050810初出 060422UP








 子供の頃。
 一人で釦もかけられるのだと、両親や祖父母の手も借りずに幼稚園の制服を着て、そのまま登園した事がある。
 尤もその日の前にも釦をきちんとかけられたし、周りの人間もそれを知っていたから。
 別に誰に確認される事も無く。
 そのまま登園した。
 けれど、どうにも落ち着かなくて。
 お迎えのバスの中で、その落ち着かない気持ちが何なのか分からず、ただ苛々とした気持ちで園に着くまで。
 ただ苛々として。
 制服の上着を脱いではじめて、シャツの釦の一部を掛け違えていた事に気が付いた。
 けれど。
 そんな姿で登園したのに気付かれるのが嫌で、そのままスモックを被って。
 素知らぬふりで、一日を過ごして。
 家に帰って、誰の手も借りずに制服を脱ぐまでそのままにして、過ごした。
 あの日。
 釦を掛け違えた。
 それに気付くのが遅かった上に。
 脱いでしまうまで、そのままに。
 そして。
「…嫌…だ、嫌だ……止め、てくれ…嫌だ…」
「嫌な訳無かろうもん?嫌ならあんたのココ、どうやって説明ばすると…?」
 まだ釦はかけ違えている。



 横向きにした所に分け入って押し入って。上になった足の膝裏に力を入れて、グイと押し上げながら深く腰を進ませれば、体の下の坂崎がヒィ、と無様な悲鳴を上げる。
「ほら、また大きくなっとうよ。あんたのココ、おいのもん入れられてやらしか汁ば垂らしとう」
 そう言って、先端の柔らかい所を弾くと、じくじく漏れた汁が勢いで弾き飛ばされて、また悲鳴が上がる。
 感じすぎてどうしようもない部分はまた痛みも鋭く感じるからこそ、そんな反応を返すのを知ってくつくつと咽喉の奥で笑う。
「班長さん、素直にイイって言えば良かよ。そうすればもっと良くなる…」
 言葉にあわせてぐりっと前立腺を掠めるようにモノを動かす。
 横から不用意に与えられる刺激に、坂崎の先端は勢い良く白濁を吐き出した。
「またイったと…?もう何回目?班長さん若かね…」
 坂崎の幹を触れる事もせず、ましてや拘束もせず。
 前立腺の刺激だけでイかせるのはもう何度目か。指で、モノで。
 連続でイかされる事に苦痛が生じるのは、もうずっと前に知った事。気持ちが添っていないのなら尚更だ。
 返事も出来ずハァハァと荒く息をつく坂崎の膝をより押し上げて。
 けれど、今度は自身をずるりと半分ほど引き出して、薄く笑う。
「班長さんの内部、見えとうよ。捲れあがって、入口はゆるゆるばい…」
 返事は返せないが、それでも言葉には反応できるからか坂崎が顔を紅潮させ。
 それを見て、また笑うと、坂崎が嫌悪感を顕わにした眼差しでこちらを睨みつけた。
「まだそんな目が出来とると?わからなか人ばい…アンタは獲物、オイは捕食者…よう憶えとかんと…」
 険を帯びた眉間を見ながらギリギリまでひいて。
「アァ!」
「ほら、そがん目にあう…」
 尻を掴む以前にもう結合部位が丸見えになるまで足を開かされた坂崎のそこに、半ばまで引き抜いたそれを、文字通り捩じ込む。
 見られた視線で凶暴なまでに膨れ上がっていた自分自身は、捲れあがった入口のピンクが見えなくなるまで深く押し入れられる。
「痛!…ヤ、痛…嫌…ひぅ………痛…ひぃ…ヤ…」
「憶えておかんといけんよ…」
 気丈にも嫌悪の表情を浮かべられていたはずの坂崎は、見るも無残なほどに泣き崩れている。
 乱暴に律動を大きく前後させながら、そんな風にボロボロの坂崎を見て、釦。と思う。
 あの日かけ違えた釦のようだ。
 すぐに修正する事も出来た。
 けれど。しないままに、ここまで来た。
 だから。
 シャツを脱ぐまで、釦はかけ違えられたまま。
 修正は、不可能。
 なら。
 続けるんだ。
 あの日のシャツを着続けたように。
 そして、気付かせないように。
「何で、何で…俺…ひっ……嫌…何で、俺なん…だ……嫌だ…嫌だ……」
「うるさかね…」
「ひぅ…!ヤぁ…嫌ぁ……」
 鋭いほどの速さで引き抜いて、無理矢理指を差し入れてガリリと削るような勢いで前立腺に刺激を与えれば、嫌だ、嫌だと声が悲痛さを増す。
「…素直になれば、痛うせんよ…」
 止めてはやらないけれど。
 いや、止める事が出来ないというのが正しいだろう。
「ね、おいだって痛うしとうなかもん…」
 優しさという偽りを装っているふりをしながら声をかければ、必死な動きで坂崎が首を縦に振る。
「やっと素直になったと…可愛いかよ…班長さん…」
 無理矢理な指を引き抜いて、自身を宛がう。
 暴き立てることには変わらないが、それでも柔らかく中を穿つ。



 実際の所。
 掛け違えてなければ確かに優しくしてやりたいと思えるほど、坂崎の事が好きなのだ。
 今更では滑稽な事だけれど。
 手放したくないから、続けていくのだ。
 痛みしか生まないこの関係を。
 かけ違えたまま。


















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